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2007年10月 1日 (月)

茨城県の森林・湖沼環境税

 茨城県では,県民税の均等割(県民税のうち所得に関係なく課税される人頭税的な部分)を増税して,森林保全及び霞ヶ浦の水質浄化の為の予算に充てる「森林・湖水環境税」というものを計画しています。その税に対する意見募集が先週まで行われており,僕は反対の意見を提出しました。

 それは,僕にはこの税が「森林・湖沼環境税」という響きの良い名前を与えて増税に対する拒否感を緩和するためのものと写るからです。これはいわゆる「環境保護という美名を借りた安易な増税案」で「取り易いところから取る税」という側面がどうしても否定できません。

 環境税はこのブログでも何度か取り上げました。通常は環境負荷の高いものに対して課税してその価格を上昇させて,消費を減らすものです。地球温暖化対策として最近話題の環境税(炭素税/温暖化対策税)は,化石燃料に対して,その炭素含有量に応じて課税します。これにより,化石燃料の価格が上がり消費を抑制(二酸化炭素の発生を抑制)させようというものです。この様な効果を価格インセンティブ効果といい,炭素税には全ての主体に対して作用する,最小のコストで効果を上げることが出来るなどの優れた性格があります。

 これに反して森林・湖水環境税は課税インセンティブ効果の全くない(よって例えば炭素税の持つ様々な長所を持たない),単なる増税案(しかも,大金持ちから低所得者まで同じように課税する均等割の増税)です。一応森林保全及び霞ヶ浦の水質浄化の為という理由が付いていますが,それならば他の予算を削ってこちらにまわせばよいだけです。

 詳しくは下記のご参考下さい(パブコメの提出意見です)。

「森林・湖水環境税」に対する意見

 今月は仕事に追われ(ブログもほとんど更新できず)時間のない中でまとめたので,誤解・間違い等々あるかと思います。ご指摘いただければとっても嬉しいです。

なお,意見の対象となる増税案については,意見募集のサイト↓
http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/soumu/zeimu/shinzei/bosyu.htm
森林・湖水環境税の報告書↓
http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/soumu/zeimu/shinzei/houkokusyo.pdf
をご参考下さい。

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