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2007年8月16日 (木)

ドイツの排出量取引

 ドイツの環境省のサービスで,報道発表資料をメールで送っていただいています。ほとんど読んでいませんが(^_^;)。先日,2008年からの欧州排出量取引の第2期の基礎となる配分法2012(Zuteilungsgesetz 2012)が発効するとのプレスリリースがありました。↓

http://www.bmu.de/pressemitteilungen/aktuelle_pressemitteilungen/pm/39792.php

このプレスリリースから今回の配分の特徴をまとめてみます。

1.排出量取引制度では,対象となる事業所に対して排出量の上限を設定します。2008年から2012年までのドイツでの排出量取引の対象となっている施設での最大排出許容枠(いわゆる「キャップ」。この量が少なければ少ないほど,削減量が多くなります)は,配分量は現在の排出水準に対して年間約3,700万トン減少。これは,ほぼ8%の減少。第1期の配分計画に比べると5,700万トンの減少。

2.発電装置や発熱装置等に対してベンチマーク方式を採用。これは,もっとも効率の良い技術を基準として配分量を決めるもので,効率の良い技術を使う事業者が得をする。

3.製造業では,エネルギー産業ほどの削減が求められない。これは国際競争力や,潜在的削減能力を考慮。

4.最大排出許容枠の約10%(年間4,000万トン)は,オークションにかけて売却される(これまでは無料)。これは欧州で最大。これにより,電力供給業者の棚ぼた利益を圧縮。売却による収入は,国内及び国際的な温暖化防止施策及び熱分野の再生可能エネルギーの促進に利用。

5.京都メカニズム(JIやCDM)によるクレジットを大幅に認める(年間9,000万トン)。

 日本では,排出量取引も環境税も検討課題ということで導入の見込みは立っていませんね。このままでは京都議定書の目標達成も困難なようです。出来るだけ早く,しかも公平で実効性のある制度で導入する必要があると思います。

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コメント

 配分量という訳語など分かりにくいところありましたので,少し手を入れました。

修正以前に使っていた配分量という言葉は,排出量取引の対象となっている施設での最大排出許容枠(対象となる施設で許可されるCO2排出量の上限,いわゆる「キャップ」)という意味でした。

投稿: rauchquarz | 2007年8月25日 (土) 20時10分

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